Episode1 プロジェクトの背景

こんにちは。GAME CHANGERの(一応)キャプテンをしているNazuna!!(引田に住んでる大学生)です。

今日は、(今日だけ)、真面目っぽい話です。

「GAME CHANGERってなに?」という疑問の方が多いような気もしますが、今日は「We are pirates who steal your heart.」プロジェクトのコンテクストについてお話ししたいと思います。

このプロジェクトに至る経緯をしっかり説明しておきたいと思っています。

写真とは関係ない話です。

1発端

発端は、一年前の2020年3月ごろです。丁度コロナウイルス感染症が始まって1ヶ月ほどのある日、家の周りを走っていました。

その途中、今は廃園となった引田幼稚園が目に入ってきました。僕がかつて通っていた幼稚園です。

段ボールでおうちを作ったり、無駄にゴム鉄砲を大量に生産したり、勝手に郵便システムを作ったり。かなり自由奔放にいろんなものを作っては、先生や親や友達に強制参加させて遊んでいたのを思い出しました。

そんな無邪気な思い出とは別に、少し寂しい気持ちがしました。思えば、東かがわ市の学校の数ってどんどん少なくなっています。引田では、今や幼稚園・小学校・中学校が同じ敷地内にあります。まだ20歳で成人したばかりの遊んでばかりいる大学生の僕にも、東かがわ市の少子化の深刻さは理解できます。

大きなお日様が描かれた廃園した幼稚園の壁。大きなお日様が描かれているのに、とてつもなく孤独な雰囲気が感じられました。その時、なぜか僕がふと思ったことがありました。

「廃園した幼稚園を黄色で塗りたい。」

それでこんなポエムみたいなメモを残していました。(黒歴史とは言わないもん)

幼い頃の純粋な気持ちで少子化で廃園となった幼稚園を、
思いつく限りの中で一番明るい色で、
楽しくなる色で
染め上げてみたくなった。
寂しく見るのではなくて、なんとなくワクワクする感じ。
もし同じ気持ちを抱いている人がいて、
同じところに集まって、
一緒に染めて、
同じ問題に真剣に向き合ってみたい。
あくまでも純粋な気持ちで。

2海賊という夢

僕が小学生の時、パイレーツ・オブ・カリビアンが大好きで、セリフを全部覚えちゃうほど見ていました。船の上で酔ってフラフラしているジャック・スパロウのモノマネとか、しまくってましたね。

去年の夏休みは、「ワンピース」が個人的ブームでした。で、思いました。

「海賊になりたい。」

僕がこう呟いた時、「え、なろうや。」と真剣な顔をして言ってきた同志(Mon-chan)がいました。「将来お金いっぱいためて、大きな船を買って航海をしよう。そしたら海賊になれる。」僕とMon-chanはそう誓いました。

でも、一つ問題になることがありました。海賊は、人々から何かを奪わないといけない。

で、別の同志(SHO-Say)が言いました。

「それは人々の心を奪えばええんや」

問題は全て解決しました。

大人になって行くにつれて、自由に夢を語ることも恥ずかしく感じてくる。今でもこんな無邪気で自由奔放な夢を全力で語れる友達がいることに、すごく嬉しく感じました。と同時に、お金持ちにならないとまだできないな、、と。早く海賊になりたいのに。その時に、去年書いたあのメモを思い出しました。

何も知らなかった僕は、引田幼稚園がもう既に使われてない場所なんだと勘違いしていたので、「その幼稚園をぶっ壊して、その廃材でみんなで海賊船を作ればいいじゃん!」って思いました。

3僕の住む街の問題

少子化は深刻で、同年代の友達の多くも街を出て行く。「少子化」という存在している問題は明確だし、実際に街を出ていっているのは自分たち若者だけど、その原因を真剣に考えようとしたことはありませんでした。自分の住む街の問題について多少なりとも考える機会は学校とかで設けられていたのかもしれないけど、あまりにも他人事のように捉えていたような気がします。

少子化の原因などは、ちゃんと分析されていて、偉い人たちがまとめてくれています。Googleに聞けば、一応街の状況はわかります。問題の深刻化を軽減するために、偉い人たちが経済的な支援とか、もっと魅力のある街づくりとかしてくれています。若い人たちが定住してくれるような取り組みを行ってくれているんだろうなあと。ちゃんと言えば、多分僕たちのニーズにあった街づくりが実現されるのだろうと思っています。

そうは思っていても、僕たち若者にとってはあまり興味ないことだったりします。自分の住んでいる場所なのにも関わらず、自分の街のことを全く知らない。「どうしたらここに定住しようと思えるか」なんて聞かれても、大都会に憧れて夢を見ている僕たちは、それを「どうでもいいこと」に分類しちゃいます。

一つ言える事実は、今ここに住んでいる僕たちが他人ごとに捉えてはいけないということだと思いました。誰かが「魅力」を用意しようとしてくれていても、それに目を向けないと「魅力」じゃなくなっちゃうんじゃないかなあって思いました。僕たち若者が、「自分たち自身で街を作っていくぞ!」くらいの意気込みになってはじめて、「魅力」が生まれてくる気がしています。

でも例えば、街の方針についてみんなで考えようとする。難しい議会を開いても僕たち若者にとっては、面白くもないし、きっとよくわからない(という固定観念がある)。自分たちが何かを言えたとしても対して何にもならないんじゃないかとか、結局偉い人たちが話すのだから同じとか。

けど、「海賊船を作る。」ってワクワクするし、大人も子供もみんな同じ立場で向き合えると思う。僕たち若者が中心となって、東かがわ市のあらゆる世代の人が同じ方向を向いて全員の熱量を海賊船に注ぎ込む。

そして、そうやって同じ場所で生きている人たちが繋がっていけば、いいなあ。僕的には、「人との繋がり」が人に土地に対する愛着を与えてくれると信じています。「人との繋がり」を作れば、みんなの心を奪っちゃえるって理論です。

それができたとしたら、僕たち自身も「自分たちで考えて行動して、変えていかなければいけない。」と思えるのではないかと思いました。「自分たちでもこんなにでかいことができるんだ!」と自信にもなるんじゃないかということです。

だから、「引田幼稚園をぶっ壊して、その廃材でみんなで海賊船を作ればいいじゃん!」という考えには、全てが集約されていました。(集約されている気がしました。)

4プロジェクト企画の瞬間

僕の身の回りのネットワークをフル活用してつながることができる、東かがわ市のことについてよく知っている人を探しました。

運よく、市議会委員の山口だいすけさんと繋がることができました。なので、聞いてみました。

「廃園した引田幼稚園を壊して、海賊船を作ってもいいですか?」

もちろんそれは難しいみたいで、すでに別の用途で使用されていることが分かりました。だけど、「どこかに拠点を作って、どうにか実現できるように僕もお手伝いしようと思う。」という嬉しい返事をいただくことができました。

改めて、本当に感謝しています。

勝手に始めたことですが、いつの間にか協力者がたくさんいることに気づきました。プロジェクト内容を説明したときに、「おもしろそう。ぜひ、協力させて欲しい。」という声をいただいています。

まだプロジェクトは始まったばかりなのに、本当に嬉しい限りです。

東かがわ市にいる若者たちと一緒に、時に大人の協力を得ながら、純粋な目標を一緒になって追いかける機会になればいいなあと思っています。不可能だと言われても、「とりあえず挑戦するから口出しすんな!」っていうちょっとした反発精神を持ち合わせながら。(笑)その中で、この街の姿が見えてくるのではないかと思っています。


しょっぱなは、真面目な話をぶちかましました。でも、この経緯は作っただろと思われるかもしれないけど、本当です。

こんなことが背景にありながらも、僕たちは「GAME CHANGER-創造的自由奔放集団-」。子供のような自由奔放さで爆発的な創造力を見せつけていきたいなあと。海賊船だって、かっこよくて、でっかくなければ意味ない。

全部真剣に、本気で、作り込んでいくつもりだし、みんながびっくりすることもしちゃうもんね!!!

てなわけで、真面目な話は、こんなもんにしとくね。

次は、GAME CHANGERのブログを投稿すっぞい。

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